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「廃炉作業の日程がどんどん先送りされて作業が遅れてる 」
「これじゃ廃炉には百年もかかるんじゃない」
「まだ原子炉内部の状態はわかっていない。どれだけの燃料がどこにどんな状態であるのか。わからない」
「只今、偵察ロボットを開発中」
「結局いまだにどれだけの事故が起きたのかわかってはいないってことね」
「それで廃炉作業の工程表を作るなんてどだい無理な話ね」
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「たとえば車同士が衝突したとしよう。今は漏れ出したガソリンがを引火しないように必死でくい止めようとしている。ただどうして事故が起きたのか、中にはどんな人が何人乗ってるのか、怪我なのか、死んでいるのかわからない。そんな状態かなぁ」
「廃炉作業の工程表はあくまですべて仮定に基づいたものだもの。それで『福島の事故をふまえて』とか『安全性を確保したうえで』とかって言って他所の原発を再稼動させるのはおかしいし恐ろしいわね」
「地震、台風、竜巻、大雨。繰り返される自然災害。廃炉作業の課程の中で何が起きるかわからないと地元では思っている」
「まだ事故は終わってはいない
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「事故がどこまでが地震のダメージでどこまでが津波のダメージなのかも解明されてはいない」
「そこは重要だと思う。間違うと津波対策ばかりを優先して安全だと錯覚しそうだ」
「勿論、事故の原因の多くが津波によるものだと考えたほうが、再稼動に向けてその後の対策はしやすくなる」
「でも地震によるダメージごと津波が飲み込んだ可能性もある」
「これだけわからないことばかりで、福島の事故を基にした安全性の議論などなんの意味もないってことだ。川内原発の再稼動をめぐって不思議不思議。国は『安全性を担保しうる審査が通った』と言い地元は『国が責任を持った』と言い安全委員会は『審査は通るがそれが安全性を保証するものではない』と言い九州電力は『皆様にご理解をいただいて』とニコニコしてる。これじゃまるで『責任の擦り合い、鬼のいないかくれんぼ』、悪魔の循環じゃないか」
「くれぐれも福島の地震や津波が最大だとは思わないほうがいいね」
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「スピーディー開発の予算が削られた」
「なぜだろう。世界の流れとは逆行してるね」
「事故のさいにはどれだけの放射能がいつどの方向にあるのかは大事な情報のはずよ。より精度をあげてリアルタイムで情報が伝わるような開発は続けてほしかった」
「再稼動に向けていくら避難経路や避難場所を決めてもそれは理想的に事故が起こった場合の話で妄想だよな」
「原発の事故はあまりにも規模が大きすぎる。いざ事故が起きてもそれがどのぐらいの事故なのかがわからない。放射能や汚染水、目には見えない敵との戦いだ。あの時は呼吸する空気と水さえ不安だった」
「そうだったわね。あの時はこの空気吸ってていいんですか、この水飲んでもいいんですかってところから始まったわね」
「過疎地を狙って原発を造ってきたんだから立地には老人や病人、災害弱者が多い。ケースバイケースの事故にどうやって対応しろっていうんだろう」
「あの時、国や東電の発表は誰も信頼してはいなかった。いざ事故が起きてギリギリの状態になると結局みんな個人個人の判断が迫られる場合が多かった」
「なにを信じていいのかわからない。とにかく科学的で客観的な情報がほしかった」
「だからこそせめてスピーディーのような情報は即座に公開する体制を目指すべきだ」

「再稼動にはスピーディーなのにね」
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「地形や風向きによるけれど福島の場合、原発から10㎞の所より30㎞50㎞離れた所のほうが放射能が高い地域もあった」
「確かに避難に早期に対応しなければならない地域の対応が遅れ、必要以上の混乱を招いた地域もあった。そしてそれで亡くなった人達がいる」
「5月の福井地裁は大飯原発から250㎞範囲の住民の危険性を認めた」
「地元の同意という場合の地元の範囲。立地する市町村と県庁が合意すればそれでいいのだとホントに思ってるのだろうか。川内のいちき串木野市はほぼ原発立地じゃないか。大間の風は津軽海峡を渡って函館の夜景に吹くのではないか。風向きや天候によっては立地市町村より周辺に多くの放射能が届く」
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「たとえば東京で考えたら。都庁の隣の原発を再稼動させるとしたら、東京都と新宿区だけの合意でいいのかってことだ。百歩譲って東京都と23区だけの合意で原発を再稼動させるのかって。周りの人達には、逃げる準備はしておけってことになる」
「この程度の地元住民の合意などどんな根拠があるんだろう」
「被害範囲は絶対に定規やコンパスでは予測できない」
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「原発は将来の子供や孫にとっては、コンクリートで固められたデメリットではないか」

「原子力のこの化学反応を前にしては、生命体としての人間は途方にくれるほどあまりにも無知で弱者なのではないか」

「放射能は空飛んでる。汚染水は海流にのる。鳥は空飛んでる。魚は海を泳いでる」

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          写真は海岸通り絵地図より

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「これから10年20年30年と時間が過ぎ、一人また一人と老人たちが死んでいく。避難生活のまま、故郷に帰れないまま、家族とバラバラのまま。自分は負けたのだ、国や企業に欺かれたのだと思いながら。多くの者が孤独で。黙って死んでいく」
「いつも自分の家に戻って暮らしてる夢をみてるんだとか、死んだら故郷に埋めてくれ、とか言ってた」
「せめてもの救いがあるとすれば自分の死は無駄死にではないと思いたいよな」
「あの惨事、3年7ヶ月もたっての今の状況。これをふまえて教訓として日本は原発政策を転換し全原発の廃炉に向かった。とでもなれば少しは彼らも救われるのに」
「あの老人たちを無駄死にさせるのは、結局は国ではないか」


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「3月11日、震災から3年7ヶ月。県警や消防は約四百人態勢で地中レーダーを使い行方不明者の手掛かりを追った(福島民報)」
「放射能を含んだ汚染物質の貯蔵施設を地元に造る。他の地域のことを考えれば仕方がないことだと思う」「どこかで引き受けなければ、もうどうにもならない。除染作業も進まない」
「でもその予定地域には、まだ行方不明の人達がいる」
「今だに見つからない孫娘の帰りを待っているお婆ちゃんがいる」
「地で眠る幼子の上に置かれるのは名を刻んだ石ではなく、汚染物質の黒い袋だ」

「みんな泣いている」

「それでもあのお婆ちゃん言うんだろうか『しかたねぇな』って」

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「いつまでも凍らない凍土壁、氷の壁。でも国や電力会社の対応、幾人もの政治家の発言に私たちの心はとうの昔に凍ってる」

「国や企業は我々を冷凍人間にした」

「だいだい国や企業のトップは現場での作業の危険性や困難さをホントに理解してるのだろうか」
「現場の安全管理にも問題があるし、的確な指示もないまま手探りの作業が現場では続いている。」
「国が責任を持ってとか、福島の復興なくして日本の再生はないとか偉そうなこと言うなら、原発の再稼働や外国への輸出に向けている優秀な人材や能力を福島の廃炉作業に集中すべきだ」
「自衛隊を海外にまで派遣できるなら国内の原子力の専門家や建設した企業のトップを福島に集めることぐらい簡単だよね」

「なんか、隣が火事で燃えてるのに上棟式してるような感じ」


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「寂しさに宿をたちいでてながむれば、いづくも同じ秋の夕暮れ」


「一人で仮設にいると何だか侘しくて大声出したくなったりな。でも出せないし。今、季節いいから時々外歩いてんだ」
「結局な だんだんに どうでもよくなってくるんだ。ホントにいろんなことが続いてな、初めのうちは怒ったよ。でも頑張りようがなかった。結局国とか政治とかっていうのは我々のためにあるんじゃないんだって思った。自分たちの利害関係が優先で我々みたいなたいして値打ちのない人間は踏みつけるんだってね」
「あれだけの事故を起こしても東電の幹部やもと社長はいい暮らししてるんだもんな」

「でもな、ホントに残念なのは違うんだ。我々の代でこんな事になったのが、あんたたちや孫の代そのまた子供たちに持ち越されることになってな。テレビなんかで若い人達が皆で頑張ろうとか将来福島のために役にたちたいなんて言ってるの聞くと、申し訳なくて悲しくて涙が止まんねんだ」
「最後は金の問題でしょ、って言った大臣がいたけどこの何代にも渡る問題をどうやって金ですませんだろうって思ってな」「若い人達は自分の好きな土地で自分の好きな仕事してほしいんだ。若い人達にはなんの責任もねーんだから」

「原発だってそんなにやりたんならドンドン動かしたらいいんだ。取り返しの着かないことになるまでな。どうせ福島の事故はたいした事故じゃない取り返しが着くと思ってるんだろう」
「でもな、これだけの大事故を起こしてまだどうにも収まりの着かない原発を他の国に売ろうとしてるんだもの。これじゃ病原菌ばら蒔いてるようなもんじゃないか」
「政治とか経済とか企業とかがそうしなくては日本の国が成り立たないって言うんならいっそ玉砕でもしたほうがいいんじ
ゃないか。他の国に迷惑をかける前に。そのほうが潔しとしないか。特攻隊の精神でよ」
「そもそも資源の少ない島国、極東の小国だもん、身の丈にあわない多くを望めば侵略するしかなかったんだ」
「日本の企業は今海外に進出してる。地代や労働力が安い、そして日本は多くの途上国に原発を輸出しようとしてる。これじゃ周辺諸国にたいしては、搾取であり侵略だよね」
「ドイツのパラドックスとおんなじだ」

「日本としての誇りがまだ少しでも残ってるなら海外に輸出すべきは原発ではなく、まだ研究途上にあるとはいえ新しいエネルギーを模索するための提案ではないか」
「原発に依存せずなるべく環境に配慮した発電のノウハウを少しずつでも日本なら研究着手するべきだ」
「日本の科学者たちを信じたい」

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「排泄機能を持たないまま食べ続ける。そんな生命体はどこにもいない」

「周辺住民の子供たちにヨウ素剤を配ってまで発電する電力は、いったい何処を明るくするのだ」

「造られた過疎。どの部分を生かすか、どの部分を殺すか。これが根底にある」

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写真は一般通行が可能になった9/17 国道6号線の様子


相美展

14相美展


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「うちの近くのお爺ちゃんね、最近少し頭がボケてきたみたいで」
「相撲や演歌が好きでよくテレビ見てるんだけど、たまたまね、政治家とか電力会社の人が出てくるとテレビにもの投げるんだって」
「えーそれは大変だ」
「うん。だからこの頃はお爺ちゃんの側に置くもの気を付けて紙のお皿とか紙コップとか割り箸にしてるんだって」
「きずなとか、福島が大事だとかみんな嘘ばっかりだって言ってる」

「でもそのお爺ちゃんボケたのか醒めたのかわかんないわよね」

「昨夜のお爺ちゃんの一言私もびっくりしたんだけど」
「え。なんて言ったの」
「聞きたい?」
「うん」
「うん」
「教えて!」
「安全な原発しか動かさないなら、なんで避難訓練しなっかなんねんだ。だって」

2013 秋 中村城跡

秋-1
東三の丸お馬や

秋-2
東三の丸より大手門をみる

秋-3


秋-4
赤橋

秋-5
本丸への石段

秋-6


秋-7


秋-8
本丸西の内堀

秋-9
からめて門跡(黒橋)

秋-10
外堀




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